血管性認知症
血管性認知症とは、脳に循環する血流の障害があり起きる認知症です。
認知症の中でアルツハイマー型認知症の次に起きる認知症で、65歳未満の若年性の認知症の中で最も多い病気です。
症状
1 認知症の存在
実行機能障害(物事を順序だてて計画できないetc)や注意障害が特徴的な所見です。
2 非均一な高次脳機能障害
「まだら認知症」とも呼ばれて、記憶障害などがあっても病識・判断力が保たれていることが特徴的です。
3 局所脳機能障害
運動麻痺、偽性球麻痺(構音・嚥下障害)ならびにパーキンソニズムなどが伴うこともあります。
治療
治療は、高血圧、糖尿病、脂質異常症、心房細動、タバコ、肥満、飲酒、心房細動などのリスク因子の治療を行います。
認知機能の治療として、アルツハイマー型認知症で使用されるドネペジル、メマンチンは現段階では保険適用外です。
攻撃性、興奮などの症状に対しては抗精神病薬を使用します。
何より大切なのが、適度なリハビリテーションや口腔ケア、嚥下リハビリ、人とのつながりの維持です。
コメント