当院では、かかりつけの患者様を中心に、風疹の抗体検査や風疹ワクチン接種をおこなっております。
風疹ワクチンが必要になる理由
風疹ワクチンにおける意義として妊婦さんの感染を減らす効果が期待できます。
妊娠の初期〜20週までの時に風疹にかかると、おなかの中の赤ちゃんがウイルスに感染し、以下のような障害を持って生まれる可能性があります。
- 難聴
- 心臓の病気
- 白内障
- 精神発達遅滞 など
女性だけでなく男性にも推奨されるワクチンです。(詳しくは末尾のQ&Aをご参照ください。)
ワクチンをうった方がよいひと
以下のような患者様にはワクチン接種(2回)をオススメします。
- 妊娠前だが風疹ワクチンを1度も打っていない
- 妊娠前だが風疹ワクチンを1度しか打っていない。
- 自分の身の回りに妊婦がいる。
よく自分がワクチンを打ったか覚えていないという方がいらっしゃいます。
公的の風疹ワクチン接種については全く打っていない年代、1回打っている年代、2回打っている年代(一部3回打っている年代)があります。あくまで参考として以下をご利用ください。
- 1972年9月30日以前生まれ → 1回も接種していない可能性が高い
- 1972年10月1日~1990年4月1日生まれ → 1回しか接種していない可能性が高い
- 1990年4月2日~2000年4月1日生まれ → 2回接種している人が多いが、1回しかやっていない可能性も十分ある
- 2000(平成12)年4月2日以降生まれ → 2回接種している人が多い。
ワクチンを打つか否かの判断材料として抗体検査という免疫の有無を調べる血液検査があります。
風疹の抗体検査について
血液検査で抗体の量を調べることが可能です。
ただし抗体の解釈については、抗体の調べ方による違い、医療関係者などの対象者の違い、地区に判断基準による違いがあるので注意が必要です。
当院では、HI法という方法を使っており32倍以下だと抗体が足りないと判断することが多いです。
ワクチン接種時の注意点
女性でワクチン接種をする場合は「ワクチン接種前1ヶ月前~接種後2ヶ月後まで避妊すること」をご確認ください。
風疹ワクチンの値段
当院では、自費の場合は以下のプランで検査を行っております。
抗体検査 3000円(税込)
MRワクチン(ミールビック) 9000円(税込)
尚、北区の方につきましては当院が北区の協力医療機関のため、抗体検査や予防接種の助成を受けることが可能です。(詳しくは北区の公式ホームページをご確認ください。)
よくある質問
Q 男性も風疹ワクチン接種をした方が良いですか?
→ はい、男性にも以下3つの理由で推奨されています。
- 30代〜50代の男性の5人に1人が免疫を持っていない。
- 大人が風疹になると子供に比べて重症になる。
- 周りの妊婦にうつす可能性がある。
Q 風疹にかかったことがあるのですが、ワクチンは必要ですか?
→ 風疹かかかったことが確実である方(検査で風しんの感染が確認された場合)は、免疫がついているのでワクチンの必要はありません。
その他風疹関連の情報は厚生労働省の風疹ページに詳しく解説があるのでご参照ください。
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