麻疹ワクチン

当院では、かかりつけの患者に限定して、予約制で麻疹ワクチンを取り寄せして注射しています。

麻疹とは

麻疹とは、麻疹ウイルスによって起こる感染症です。

感染力が高く、空気感染します。(マスクだけでなかなか防げないほどです。)

症状は時期によって異なります。

  • 潜伏期:発症から発症する前10日程度のことを指します。
  • カタル期:発症してから3日前後を指します。症状は発熱、咳、鼻水などで、カタル期の最後にコプリック斑という有名な粘膜頬の斑ができます。
  • 発疹期:発疹する時期を指します
  • 回復期:色素沈着する時期を指します。

麻疹の注意点

麻疹で一番注意が必要なのは、「麻疹の合併症」です。特に以下の年齢の方は注意が必要です。

  • 5歳以下の乳幼児
  • 20歳以上の成人

麻疹は重症化すると、非常に稀ですが中耳炎、肺炎、脳炎などをおこし死亡率・後遺症が残る状態になる可能性があるので要注意です。

麻疹ワクチン

ワクチンをうった方がよいひと

ワクチン接種は2回うつことが推奨され、日本では以下のタイミング麻疹ワクチンを公費で打つことが可能です。

1回目→生後12か月~24カ月。(可能な限り早めを推奨)

2回目→小学1年生になる1年前~就学するまでの年長さんの間。

2回うったほうがよい?

1回のワクチン接種で95%が免疫がつきますが、残りの5%は発症する可能性があります。2回のワクチン接種があると99%免疫がつくと言われています。

そのため2006年より2回接種が開始されました。

移行期間に関しては、臨時措置として2008年〜2012年に12歳、18歳に2回目のワクチンが開始されました。

接種したか忘れた場合

麻疹ワクチンは2回受けたことが記録として残っている場合、抗体検査やワクチン接種は必須ではないとガイドラインで記載されています。

一方でしっかり記録として残っていない場合は抗体検査を行い、必要であればワクチン接種を検討します。特に以下のような方はワクチン接種の沸点を下げる必要があります。

  • 医療関係者
  • 教育関係者
  • 海外渡航を計画している方 etc

麻疹の患者さんと接触した

麻しんの患者さんに接触した場合、72時間以内に麻しんワクチンの接種をすることで、麻しんの発症を予防できる可能性があります。

ワクチン摂取時の注意点

麻疹ワクチンを打つ際に重要なのは、必ず妊娠していない時期にワクチンを摂取することです

  • ワクチン接種前1ヶ月前より避妊。
  • ワクチン接種後、2ヶ月間の避妊。

他のワクチンとの摂取間隔

不活化ワクチンとの摂取間隔:制限なし

生ワクチンとの摂取間隔:27日以上(経口ワクチンの場合は制限なし)

麻疹の抗体検査

疾患名 抗体価陰性 抗体価陽性(基準を満たさない) 抗体価陽性(基準を満たす)
麻疹 EIA法(IgG):陰性

あるいはPA法: <1:16

あるいは中和法: <1:4

EIA法(IgG): (±)~ 16.0

あるいはPA法: <1:16,32,64,128

あるいは中和法: 1:4

EIA法(IgG): 16.0以上

あるいはPA法: 1:256以上

あるいは中和法: 1:8以上

麻疹の抗体検査は、採血で行います。

① 抗体価陰性の場合

少なくとも1カ月空けて、2回の予防接種を行う。

② 抗体価陽性(基準を満たさない)

1回の予防接種を受ける。接種後の抗体検査は必須ではない。

③ 抗体価陽性(基準を満たす)

予防接種は不要。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました