腎癌は、腎臓に出来る悪性腫瘍のことを指します。
8割程度が、無症状であり、健康診断などで見つかります。
進行すると痛み、血尿、腹部腫瘤などの症状が出ます。
当院によくあるご相談でも、検査で偶発的に認めたため受診される患者様が多いです。
原因
腎癌に関しては、以下のような原因でリスクが上がると言われています。
ただし、これらの因子は科学的な妥当性はあまり高くなくあくまで参考的な情報と考えてください。
- 赤身肉(女性のみ)
- 塩分過多
- 肥満・高血圧などの生活習慣病
- 有機溶媒を使用する職業歴
- von Hippel-Lindau遺伝子
検査
・腹部エコー
早期発見は腹部エコーで行われます。
健康診断で腹部エコーを受けた1000人に1人に腎癌が見つかったという報告があります。
・CT
腹部エコーで指摘された場合に、CTで精査をします。
良性なのか、悪性なのか、腎血管筋脂肪腫の可能性など詳しく調べます。
・血液検査・尿検査
残念ながら、血液検査・尿検査で腎癌がわかる科学的根拠の高い検査はまだありません。
血尿の有無もあまり有用ではありません。
当院の診療の流れ
当院では、以下のような流れで診療しております。
① 初診:問診、血液検査・尿検査。CT検査の紹介。(当院)
*健康診断で血液検査・尿検査を行っている場合は、持参ください。持参がない場合は当院で検査を行った上での紹介となってしまうので受診回数が1度増え、費用もかかるのでご了承ください。
*CTは造影剤を使用した検査を行います。熟練した放射線科医が在籍する医療機関での検査を推奨しており、検査のみのご紹介をさせて頂きます。
② CT検査。診察・結果説明なし。(紹介先)
③ 結果説明。(当院)
この段階で総合的に評価して異常があれば、泌尿器科の専門施設にご紹介させて頂きます。
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