脂質異常症の投薬基準

こんにちは、赤羽もり内科・腎臓内科の院長の森 維久郎です。

脂質異常症の患者さんで薬を飲むかどうかの判断を患者さんと協議することがあるので、このページでまとめたいと思います。

リスクを検討

患者さんごとに「低リスク」、「中リスク」、「高リスク」に分けいきます。

このリスクの分け方には、「危険因子を用いた簡易版」と「吹田スコアを用いたフローチャート」があります。

前者が簡易バージョンで、後者が詳細バージョンのイメージで良いです。

危険因子を用いた簡易版

ガイドラインにあるフローチャートを引用します。

年齢や、タバコなどの生活習慣、高血圧などの背景にある合併症で決めていきます。

吹田スコアを用いたフローチャート

吹田スコアの点数は以下のような形で決まります。

詳しく計算されたい方は日本動脈硬化学会の公式サイトの「冠動脈疾患発症予測アプリWeb版」をご参照ください。

リスクに応じた目標値を決定

それぞれの目標値を決めていきます。

動脈硬化性疾患予防ガイドライン2017年版

最終的に個別化して判断

①、②はあくまで判断の参考であり、最終的には、患者さんごとの背景因子で投薬を考えます。

また明らかな肥満、運動不足、過食がある人はそちらの改善を行います。

一方で、まったくそれらの要素がない方は、遺伝・体質でコレステロールが上がりやすい場合が多く、糖尿病や高血圧などのその他の生活習慣と比較して食事・運動を改善しても効果が限定的のこともあります。

そのような場合は、内服を推奨させて頂きます。

LDL-Cに関しては、治療を行う場合は低ければ低いと考えられており、個人的にはLDL-Cの治療の沸点は低めに設定していますが、相談しながら決めていきます。

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