咳喘息

赤羽もり内科・腎臓内科では生活習慣病や腎臓病で当院にかかっている患者様に限定して「咳喘息」の診療を行っております。

咳喘息とは

咳喘息(せきぜんそく)とは、気管支喘息の一方手前の状態で気管支喘息に一般的に見られる喘鳴(ぜんめい)というヒューヒューした音を伴わない空咳が続く状態です。

喘鳴や呼吸困難などの症状がなく、咳のみが唯一の症状であり、就寝時~起床時に悪化しやすいのが特徴です。

原因

空気の通り道が狭くなっていたり、過敏になっていることで起きると考えられています。

普段は時に症状が無いが、風邪、ほこり・ダニなどのアレルギー、季節の変わり目、ストレス、疲れなどで引き起こされて、長い時は数ヶ月程度続くこともあります。

診断

聴診所見や検査所見でも全く所見がありません。

気管支拡張薬(β刺激薬など)で咳が改善するが特徴的です。つまり最終的に薬を使ってみないと診断が付けられないのがこの病気の特徴です。

検査

咳喘息以外の原因が疑わしいときはレントゲンや痰検査、呼吸機能の検査を行うこともあります。

治療

気管支を拡げるβ2刺激薬と呼ばれる吸入薬を使用していました。

  • サルタノール
  • セレベント
  • メプチン
  • ホクナリンテープ など

しかし、β2刺激薬は気道の炎症を抑える効果がないので、炎症を抑える効果のあるステロイドとよばれる炎症止めも一緒に吸入するようになりました。。

近年、ステロイドとβ2刺激薬が両方入った吸入薬があり、当院でもこちらの使用を推奨しています。

  • アドエア
  • フルティフォーム
  • シムビコート など

吸入の治療には発作治療と発作予防の2つの治療があります。

月に数回の頻度で発作が起きる人は、発作がない日も毎日吸入をすることを推奨しています。

咳喘息の喘息への移行

咳喘息自体は大きな問題がないのですが、3割から4割程度の患者が喘息に移行すると言われています

症状が出て、長期的に放置すると喘息に移行してしまうのでなるべく早めに治療を行うのが望ましいと考えられています。

 

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