赤羽もり内科・腎臓内科では生活習慣病で通院されているかかりつけの患者様に限定して「ACOS」の診療を行っております。
ACOSとは
ACOSとは、喘息とCOPDがオーバーラップしている病態のことを指します。
気管支喘息は「気道の慢性炎症を本態とし、臨床症状として変動性をもった気道狭窄(喘鳴、呼吸困難)や咳で特徴づけられる疾患」です。
COPDは「タバコ煙を主とする有害物質を長期に吸入暴露することで生じた肺の炎症性疾患であり、呼吸機能検査で正常に復すことのない気流閉塞を示す疾患」です。
気管支喘息をもつ患者がCOPDを合併することもあれば、COPDをもつ患者が気管支喘息を合併する可能性もあります。
診断
診断はCOPD患者では下記の大項目が1項目以上か、小項目が2項目以上あれば診断となります。
●大項目
- SABA吸入前後の呼吸機能検査の変化を評価して、FEV1 400mlもしくは15%以上の上昇がある
- 喘息の既往
●小項目
- 血中好酸球>5 %
- IgE>100 IU/ml
- 2回の気管支拡張試験でFEV1>200mlもしくは12%以上の改善
- アトピー性皮膚炎の既往がある
治療
治療は吸入ステロイド薬が基本になります。
COPDだと、基本的LAMA吸入薬、LABA薬が優先されますが、喘息が合併しているような病態では吸入ステロイド薬を導入・継続することが良いとされています。
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